医歯薬系の職業である医師のなかでも、所属している医療機関によって患者への対応も家族への接し方も違ってきます。
10年前父が高名な大学病院へ入院しました。病気はすでに末期で入院から三ヶ月後父は他界しました。看護師は医学部付属の看護師学校で入念にトレーニングされ、どのような状況でも迅速な対応で処置にあたり、さすが大学病院の看護師は優秀だと思いました。しかし、多くの患者をかかえているためか患者と家族への接し方はどちらかというと事務的で人間的な温かみはあまり感じることができませんでした。主治医の説明も紋切り型で家族への配慮があまりなかったのが残念です。したがってその病院では随分お世話になったにも関わらず未だに良い印象はぬぐえぬまま今日に至っています。
今年は母が医歯薬系機関の公立の大きな病院へ入院しました。2か月の入院後無事退院して現在は普通の生活を送っています。その病院は医療技術も先端のものを導入していますが、医師、看護師ともに患者へのやさしさと奉仕の精神がひしひしと伝わってきて感激しました。加えて皆常ににこにこして仕事を楽しんでおり、病棟が明るい印象を受けました。
退院が決まるとスタッフと患者、家族が退院後の生活の進め方について綿密な会議が開かれます。大学病院では有名な大名行列もなく上下の区別をあまり感じることなく皆が業務に専念している様子を受けました。
大学病院は学問の探求を優先させるためか、多少冷たい待遇に感じたのかも知れません。二つの病院の対照的な面を見たようで貴重な経験でした。
捕捉ですが、私の友人は看護師をしており「患者への奉仕に力を入れたいから」と大きな病院から転職を決意したそうです。色々探してここで「医療業界に係る職業の転職のコツ紹介サイト【失敗しない!医療業界での転職のコツ】」転職を成功。今は笑顔で患者に奉仕している毎日のようです。